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インプラントの種類・メーカーについて

こちらでは、人工歯根であるインプラントの種類や手掛けているメーカーについて、予め知っておきたい情報や知識を取りまとめてご紹介していきたいと思います。

インプラントは100種類以上!どれを選ぶべきなのか?

インプラント治療において要の役割を果たすインプラント(人工歯根)は、世界中のメーカーが手掛けており、その種類は100種類以上とも言われています。日本においては、主に厚生労働省で認可されたものが使用されていますが、実は患者の同意があれば、歯科医師が独自にインプラントを輸入して使用することもできるのです。

あらためて申し上げるまでもなく、インプラント治療というものは、決して少なくない費用がかかります。それゆえ、「格安」を謳うクリニックでは、新興メーカーの比較的安価なインプラントを用いることが多いようです。

しかし、インプラントというものは商品ごとに性能が違い、人によって合う合わないがあるというのが自明の理です。また未認可のもので治療を受けることは、リスクやデメリットもより大きくなるということです。

それゆえ、インプラント治療を受ける際はなるべく長い歴史があり、科学的、医学的に裏付けされた根拠や臨床実績があるメーカーのものが望ましいと言えるのです。

ここでは代表的なインプラントメーカーをピックアップしそれぞれの特徴や歴史、代表的な製品などを取りまとめてご紹介していきたいと思います。

ストローマン

スイスのバーゼルという都市に本社を構えており、約30年の歴史を有するメーカーになります。世界70か国以上、500万人を超える患者が治療を受けているという実績があり、臨床研究での成功率(周囲炎がない)は97%、生存率(周囲炎があるがインプラントの機能を維持している)は98.8%、インプラント周囲炎発生率は1.8%という数字が公表されています。

体に負担をかけにくいハイパフォーマンス合金Roxolidを使用した「ボーンレベルインプラント」や、1回法向けに開発された「ティッシュレベルインプラント」、金属アレルギーの方でも治療が可能なジルコニア製の「Sakura」などが取り揃えられています。

ノーベルバイオケア

こちらもスイス発祥のメーカーであり、1965年に「ブローネマルクシステム」というインプラントを開発。以来、世界各国で用いられるインプラントメーカーとして知られます。また、歯全体を失ってしまった場合のAll-on-4(オールオンフォー)を手掛けたメーカーとしても知られています。

インプラントの種類としては、骨質が柔らかくても初期固定が良好な「ノーベルアクティブ」。幅広い症例に対応できる「ノーベルパラレルCC」。高い密着性で安定度の高い「ノーベルテーパードCC」などがラインアップされています。

京セラ

改めてご説明するまでもなく、京都を本拠地とする大手メーカーであり、社名にもなっているセラミック製品や電子機器や通信機器、医療機器などを手掛けています。1978年に日本初の歯科用インプラントを発売したことでも知られています。

現在では、3種類のインプラントが、すべて同一の器具で植立できる「FINESIA」。豊富なフィクスチャーでさまざまな部位・症例に対応可能な「POI EX」。径、長さ別に27種類が用意されている「EMINEO」といった製品が取り揃えられています。

オステム

1992年からインプラントの開発を始めた韓国のメーカー。韓国はもちろん、アメリカ・日本・中国・インド・ドイツなど世界45か国で使用されており、世界のインプラント市場でもシェア6位に成長。ストローマン社やノーベルバイオケア社の長所を上手く取り入れており、価格もリーズナブルに抑えられています。

また1回法で、1ヶ月半から2ヶ月ほどで結合できると訴求。歯槽骨の量が足りない、高さがたりないなどの場合でも埋入することが可能と言った具合に、アジア人向けの歯槽骨に合うように配慮されているのが大きな特色となっています。

ジンマーバイオメット

アメリカのインディアナ州に本社があり、インプラント事業の拠点はフロリダ。革新的なインプラントおよび関連製品の研究・開発、カスタマーサービスを提供しており、日本市場に導入されたのは1992年。品質の高さは国内の専門医からも認められているとのこと。

表面にW酸処理加工を施し周囲炎のリスクを低減する「3i T3インプラント」。骨との結合スピードが速く密着性と耐久性に優れた「3i T3エクスターナルインプラント」。垂直的な骨量不足の症例にも対応できる「3i ショートインプラント」などがラインアップ。

デンツプライシロナ

デンツプライシロナは2016年、アメリカのデンツプライ社とドイツのシロナ社の合併によって誕生。翌2017年には、日本法人も設立されています。デンツプライは1899年設立、シロナ社は1877年設立と、ともに1世紀以上の歴史を有しており、そんな両社の合併は、まさに革新的と評されました。

そんな同社が手掛けるインプラント製品として知られるのが「アストラテック」。少ない部品で、より高い汎用性を実現しているのが特色となっており、1回法、2回法、早期荷重、即時荷重に幅広く対応できます。

バイオホライズン

バイオホライズン社は1994年に設立。1997年には早くも同社オリジナルのエクスターナルインプラントの開発に成功し、販売を開始。以来、20年以上の実績を積み重ねており、アメリカを中心にシェアを伸ばしています。

そんな同社が手掛けるインプラントは新的なテクノロジーや独自性に富んでいるのが特色。なかでもLaser-Lok(レーザーロック)という同社の特許技術による処理は、周囲の軟組織との結合性が高まり、細菌の侵入防止を実現していると大きくアピールされています。

トーメンメディカル

同社はスイスのグレンヘンに本社を置く精密機器メーカーになります。ドイツ・オーストリア・アメリカ・カナダ・ベネルクスに子会社を設置しており、ヨーロッパ・中近東・アジアの主要地域にも代理店を擁しています。

そんなトーメンメディカルが手掛けているのがSPIインプラントシステム。さまざまな症例に対応できる「エレメント」と、抜歯後すぐに埋入できる「コンタクト」の2種類があり、すでに25年の臨床実績を持っていると訴求されています。

AQB

名称から海外のメーカーと思ってしまいがちですが、実はAQB・ABIインプラント株式会社という、れっきとした日本メーカーになります。設立は平成30年。埼玉県所沢市に自社工場を有しており、国際的な医療機器製造品質管理基準であるISO13485:2003とISO9001:2008も取得済とのこと。

そんな同社が手掛けるAQBインプラントは、埋め込みを短時間で行え、患者さんの身体的・精神的負担を軽減できるようになっているのが特色。加えて純チタンにハイドロキシアパタイトコーティングを施すことで、骨との結合も早くなっているとしています。